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子供は褒めることで伸びるってよく言われています。
ですから褒めれば良いとばかりに.「凄い!」「さすが~○○ちゃん」を連発!とても上辺だけでおざなりになっていないでしょうか?
褒めてるんだから良いんじゃないって思ってしまいますよね。
ところが、褒めるのは叱るより難しいようです。
子供へのほめ方は?
褒められたから伸びると簡単に考えがちですが、「おざなり」な褒め言葉や「さすが~○○ちゃん」のような「人中心」の褒め言葉ばかりを使っていると、褒められることが目的になってしまったり、他のことに興味を持たなくなったりする可能性があるそうです。
そういった褒め言葉では子供は騙されません。
「凄いね!」って何がどう凄いのか分りません。
何がどう凄いのか子供には具体的に言ってあげる必要があります。
「さすが~○○ちゃん」ではなく、「練習を頑張ったね」等その過程を褒めることが大事だそうです。
又叱るときは、思わず「ダメ!」と即否定してないでしょうか?
否定から入るのではなく「○○したかったんだね」とまずは認めてから入ることが大切だそうです。
褒めるときも叱るときも同じで、その過程をちゃんと認めて声かけすることが大事なようです。
そして叱るときも褒めるときもご褒美を用意するなどの条件をつけると、その条件に気持ちが入って、ご褒美を貰うことが目的になってしまったり、罰を与えると罰を逃れる方法ばかり探してしまうようになるそうです。
何だか納得ですよね。
「自分で出来る子に育つ ほめ方 叱り方」の著者
島村 華子さんは
オックスフォード大学 修士・博士課程修了(児童発達学)。モンテッソーリ&レッジョ・エミリア教育研究者
上智大学卒業後、カナダのバンクーバーに渡りモンテッソーリ国際協会(AMI)の教員資格免許を取得。
カナダのモンテッソーリ幼稚園での教員生活を経て、 オックスフォード大学にて児童発達学の修士、
博士課程修了。現在はカナダの大学にて幼児教育の教員養成に関わる。
ー島村華子 プロフィールよりー
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島村 華子さんは先の見えない時代だからこそ、自分で考え、自分で動き、未来を切り拓ける子に育ってほしいとの願いでこの本を執筆されたとか。
大人の期待や評価を押し付けない子育て
この本は、 「えらい」「上手」「すごい」や「ダメ」「いけない」がなぜ悪影響なのかだけでなく、これらの口ぐせから脱却する声かけのポイントをたくさん紹介しています。
誰のための子育てなのかを考え、大人の都合を押し付けずに子どもと接することはとても大切です。
普段何気なく言っている「ほめ方」「叱り方」の口ぐせを意識して少し変え、大人のエゴのためではない、子どものためのほめ方・叱り方を心がけてみませんか。
とは言っても親も人間、いつもいつも完璧には出来るはずはありません。
この本はそれでいいと言っています。
大人の期待や評価を押し付けない子育てをこの「自分で出来る子に育つ ほめ方 叱り方」で目指してみませんか
おわりに
子育てには正解がありません。
日々子供と接する中で、感情的になったりおざなりになったりで自己嫌悪に陥ることもしばしばだと思います。
そんな時にちょっと距離を置いてこの本を読んでみるといろんなヒントが得られるかもしれません。
親が子育てを楽しむ、きっかけになればと思います。